【医療英語】先日のS大学病院でのバイタルチェックの様子
昨日の記事では、Mr. Garyが S大学病院に受診するまでのことをご紹介しました。
私が Mr. Garyが 救急センターで受け入れしていただけるかの確認電話をしたときに 私が通訳として 同伴しなければいけないといわれて たくさんお外国人が 「日本語ができない」という理由で 受診を断られていないか、これから 東京オリンピック開催が近づき 東京の医療機関が外国人患者さん対応をどうしていくのか、と心配になったということを まとめました。
その記事を見て
「実際に Mr. Garyが 救急センターを受診をしてみて どうでしたか?」
というご質問をいただきました。
今日は、S大学病院に到着してから 看護師さんがバイタルチェックをしてくださったときのことを ご紹介したいと思います。
Mr. Garyは 痛いし 苦しいし・・で 家をでてから 朦朧としていました。
S大学病院の受診は 今回が初めてだったので 問診表(といっても 名前、生年月日、住所、電話番号を書くだけのもの)を記入させられました。
特に 英語のものがあります、というようなご案内もなく 私が記入して登録をしてもらいました。
受付や 会計などという看板サインに 日本語表記だけではなく 英語表記もありましたので 私の予想では 英語の問診表くらいはあるのではないかなと思います。
そして 受付が終わり 救急センターの待合ホールで待っていたら 看護師さんが出ていらっしゃいました。
私となざりんとぜんちゃんは Mr., Garyから少し離れた場所の広く席が開いているベンチに座っていたのですが その看護師さんは まず Mr. Garyを見つけて「奥さんは???」とたずねられました。
受診の受け入れをお願いする際のお電話で伝えてあった自覚症状や 私が同伴することなどの情報が すべて共有されてあり 具体的な病状などについて説明する必要がなく 助かりました。
何度も 同じ質問をされて 同じことを説明させられることがよくありますが 今回は そうではありませんでした!ありがたいですね。
その看護師さんの役割はバイタルチェックで、パルスオキシメーターを Mr. Garyの指に取り付け、検温をして、血圧を測ってくださいました。
そのやり取りの中で その看護師さんが英語で言ってくださったのは「please relax」だけでした。
血圧を測る前に グーパーをして ある程度したら 「please relax」だったのです。
バイタルチェックは 看護師さんであれば 毎日のように行っていらっしゃる通常業務のひとつであると思います。
バイタルチェックは たいてい必ずやらなくちゃいけないことですし やることがきまっているので 英語で対応ができるようになっていただくことができるのではないかなと思います。
「いやいや 英語苦手なので そんなことできるわけがありません!」
と思われる看護師さんがいらっしゃるとは思います。
でも ちょっとでも そうやって英語で対応しようとしてもらえると外国人患者さんが 病院にいる間 不思議と安心していられるものなのです。
がんばって 英語で対応しようとしてくれていることは 外国人患者さんにはわかります。
英語で 外国人患者さん対応ができる看護師さんに出くわすと Mr Garyは 本当にほっとした顔をします。
ちょっとでも 外国人患者さん対応ができる、かっこいい看護師さんになりたいわーと 実は 皆さんが思っていらっしゃるはず。
じゃあ みんなにバイタルチェックを 英語でできるようになってもらっちゃいましょう!とすると・・・
「でも 間違って伝えたら 大変なことになりそうなので 不安なのです」
と いわれることがあります。
確かにそうかもしれませんね。
簡潔に、正確に伝えるために 英語でなんというかを マニュアル化して 練習すること以外に
ご案内用のチラシをお渡しすることで 口頭ですべてをご案内をしなくてよいようにするとか
ラミネートをしたご案内板を見せながら 対応するようにするなど
実は いろいろ方法があるのです。
そういうツールがあったら 「意外と 対応できるかもしれない・・・」と思う方が多いのではないでしょうか。
でも そんな感じで いいのです!
全部 日本人対応を同じようにやらなければいけないわけではありません。
患者さんにとっても スタッフさんにとっても 楽な形をとれば お互いに安心安全です。
そして 日本人の方が よく勘違いしているのが
「日本語を話すように 英語を話す必要があると思っていらっしゃること」
です。
たとえば 先ほどの血圧を測る前に 「手を閉じたり開いたりしてしてください」という表現も
「Please open your hand and close, open and close」って いうだけでいいのです。
みなさんが よ~くご存知の単語をつかえば 意外と 日本人は 英語が全然できないわけではないことがわかります。
そして ご自身の日本語のレベルまで 英語力を上げなくちゃいけないという考えも 完全に消してくださいね。
そんなことしなくても いいのですから。
今日は 看護師さんがバイタルチェックをしてくださったときの様子と そのときに考えていたことをご紹介しました。
明日は ドクターとの診察の様子をご紹介したいと思います。
もし スタッフさんのための院内ツールや 患者さんにお渡しするためのご案内を作成したいとお考えでしたら、喜んで お手伝いいたしますので お気軽にご連絡くださいね。
Good英会話
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